2009年8月20日木曜日

ちょっとだけ研究の話

いままであまり研究のことを触れずにやってきましたが,ちょっとだけふれようかとおもいます.あまり,遊んだことばかり書くと名大を解雇されそうですので..

私は地震の研究をしているのですが,地震が起こらないと地震の研究はできないわけです.しかし,それだと地震が起こらないと私は失業してしまいます.ということで,地震が起こったとき地面の動きを計測する装置を使って地震が無いときはどうか?地震が起こる前はどうか?などを研究することも大切なのです.
(私が失業してしまわないためにではなく,地震を知るという意味で..)

私がCaltechに来て半年ほど経ちましたが,データの収集,データの解析,理論値の計算,理論値との比較,全地球の海岸線情報のUP Date,Green functionの計算,他の観測値とGreen function のコンボリューション,Fully Bayesian Inversionといったよくわからない言葉が並びますが,これらのプログラムを作成して,計算もやっと最後の段階まできました.
(あとは,これらを補足するための検証が必要)
昨日,最後に出てきた結果を表示するプログラムができて,あとは結果待ちというところです.計算時間がとてもかかるので,そろそろまとめに入ろうかと思います.といいつつ,単体での検証は数日かけて,チューニングしてきたのですが,並列用計算コードがまだできていないので,今日はこれができればOKかなと思っています.計算時間は1CPUだと1年以上はかかってしまうかもしれません..

今日は最後の図(想像図)だけ張っておきます.結果は検証用なのであしからず..
青い四角が今回用いた計算メッシュの地表投影,赤い点がGPS観測点でここで得られた解析値を使って,地下構造を推定するという.今までにない発想からスタートしました.

Markはここ10日ほど会議でハワイに行っている.1観測点だけのテスト用のFully Bayesian Inversionについては議論したが,空間変化もいれたものはまだアイデアしか言っていない.いつも懐疑的な返事なのだが,Inversionの話になるとちょっと元気になるので不思議だ.帰ってくるまでに何とか計算を軌道に乗せたいのだが,時間がない.

そうそう,Fully Bayesian Inversion についてのお金が取れたらしい.ちょうど,私がFully Bayesian Inversion をなにも相談せずに作成して,こんなのできたと見せて議論した直後に連絡が入ったらしく,数百万ドルとか?もしかしたら,数十万ドルかもしれない.Markは何しろ興奮してまして,早口で..部屋の同居人も金額にびっくりしていたから,それなりにおおきいのだと..
もちろん一人でとってきたお金ではないらしいが..


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