2009年12月7日月曜日

Devil's Punchbowl Faults

これもまた,だいぶ前の話ですが,私の研究室でフィールドトリップがあったので行ってきました.ちょうど,うちの嫁さんのお姉さんが来ている時でしたが,フィールドトリップを優先しました.一応,これらの見学も私の研究の一部ですからね.(研究しているということで..)
お姉さんには適当に買い物にでも行ってきてもらおうかと..

場所はここから1時間30分程度の距離のパンチボール断層です.

まず,断層を見る前に熱く語るThomas H. Heatonです.
http://en.wikipedia.org/wiki/Thomas_H._Heaton

今日は大学まで,赤いスポーツカー(たぶんシボレーコルベット)で来ていましたが,夏はお値段が高そうなバイクでした.話はそれますが,アメリカの大学教員はかなりの給料をもらっているのでしょうね.ポスドクの給料は日本のポスドクほとんど同じらしいのですが,教員の給料は倍以上違うとのこと(勝ち組と負け組がはっきりしているアメリカらしいですね)..
「頭脳流出」があったりするのは仕方がないと思うし,
日本の大学に外国人教員が少ないもの理解できる.

さて話は戻って,



いきなり断層です.このあたりで有名なサンアンドレアス断層とは異なります.この断層は,元はサンアンドレアス断層の地下の延長部にあったのものが地殻変動で地表に現れたのもだそうです.ちなみにサンアンドレアス断層はこの近くにあります.まあ,断層の地下延長部ではどのようになっているのかを知ることはとても大切だとされていますので,ちなみに断層はこの平べったい岩と岩の境界ですが,一回の断層運動でできたものではないので,いっぱいあるように見えるのです.
さらにここから歩いて1時間ほどいくと今度はこの断層の向こう側に行くことができます.そこには,この断層が地下から来たという証拠の岩がたくさんあります.
さて,私のような地球物理の専門で地震に興味がある人がここで一番見たいのは断層そのものです.断層の厚さはとか,断層そのものはどんなものなか?ではないでしょうか?
それを知るにはさらにここから4時間ほど歩く必要があります.
そこで見たのは,



これです.これがメインな断層そのものです.これが延々と40km程度続いているとのことです.断層の本質がここにあるというわけですが,とても大きな災害をもたらす原因が数ミリの厚さを持つ断層とはにわかに信じられませんね.地震の物理モデルにはこの断層の厚さはとても重要です.

今日は一日中歩きました.ちょっと疲れてしまいました.

http://en.wikipedia.org/wiki/Devil's_Punchbowl_(California)

3 件のコメント:

組長 さんのコメント...

武ちゃん
「スリッケンライン」を見られましたか?ちょっと専門語なので,意味が分かるかなぁ?
綺麗な断層ですね?日本では破砕帯は雨で流されるし,草が生えてしまって,なかなか綺麗な断層が見えないですから,貴重な体験ですね?日本にはない,いろいろなものを見てきてくださいね。 ではでは。

組長 さんのコメント...

武ちゃん

今はクリスマス休みですか?
そちらのクリスマス,どんな様子か?更新を楽しみにしていますからね!
日本も寒いです・・・今日は,例のお店で家族の「忘年会」です。 ではでは。

Unknown さんのコメント...

今年の忘年会はありませんでした.残念,再来年にはきっと忘年会だらけで,妻に怒られるかもしれませんね.私も日本に帰ったら例の店に連れて行ってくださいね.